鼻の症状(鼻水、くしゃみ、鼻づまり・鼻炎など)
① 鼻のつまり
鼻づまりは単に苦しいだけではなく、日常生活で様々なシーンで影響を与えます。
口呼吸だと何が悪いの?
- においが分からなくなる
- のどを痛めて風邪を引きやすくなる
- いびきをかく
- 集中力がなくなる
- 疲れやすくなる
お子さまは…
- 歯並びが悪くなる
- 睡眠が浅くなることで成長や学習に障害が出る
鼻づまりの原因
お子さまは上記に加え…
- アデノイド(鼻の奥にある扁桃腺)が鼻の後ろからふさいでいる
① 鼻水が出る
鼻水にはどろどろの黄色い鼻水(膿性鼻漏)と水のようにさらさらな鼻水(水溶性鼻漏)があります。
鼻水の原因
お子さまは…
- 異物を入れていて膿性鼻漏(どろどろの黄色い鼻水)が出ることもあります
いずれも耳鼻咽喉科での治療が必要です。お早めにご相談ください。
② くしゃみが出る
鼻の知覚神経が刺激されるとくしゃみが出ます。くしゃみは鼻の中の異物を外に出すための防衛反応です。
くしゃみの原因
などが考えられます。
③ においがしない
においの感覚(嗅覚)は、空気中のにおい分子が鼻と脳との間にある嗅細胞を刺激し、前頭部(脳の前方)にある嗅覚中枢に伝わることで起こります。
嗅覚障害はこのにおいの感覚が弱くなる、もしくはにおいを全く感じなくなる状態をいいます。
においがしない原因
嗅覚障害の基本は原因となっている病気を治療することです。
当院では、しっかり診察・検査を行った上で、適切な鼻の処置、投薬、手術を行います。
どんな検査をするの?
当院では、まず内視鏡で鼻の中を観察し、必要に応じてCT検査を行います。
嗅覚障害の程度の検査方法は?
- アリナミンテスト→アリナミンの注射薬を静脈注射し、ニンニク臭がするかどうかを判定する
- 嗅覚検査室にて、何種類かの違ったにおいを異なる濃度で嗅いで頂き、詳しいにおい検査にて判定する
④ 鼻血が出る
鼻の粘膜は毛細血管が豊富で、その血管が傷つくと出血し鼻血となります。
鼻血の原因
- 外傷で鼻をぶつける
- 血圧が高い
- 特に原因がない
- 腫瘍
鼻血が続くときは一度耳鼻科を受診してください。
⑤ 鼻がくさい
鼻がくさい、におう、ドロッとした鼻水が出る…など誰しも経験があるのではないでしょうか?
鼻がくさい原因は?
- 化膿性副鼻腔炎
- 副鼻腔真菌症(カビ)
- アレルギー性鼻炎
- 歯
- 腫瘍
症状が長引く間は耳鼻科にご相談ください。
⑥ 鼻水がのどに流れる
鼻水がのどに流れる症状を後鼻漏(こうびろう)と呼びます。鼻水の一部がのどに回るのは誰にもある生理的な現象ですが、その量が多くなったり、粘りが強くなってべったり付着すると不快感を伴います。
鼻がのどに流れる原因は
- 風邪
- 化膿性副鼻腔炎
- 副鼻腔真菌症(カビ)
- アレルギー性鼻炎
- 鼻の突き当り(上咽頭)の炎症
- 老人性鼻炎
治療の基本は鼻の病気を治すことですが、慢性化して治りにくい場合は、生理食塩水による鼻の洗浄(鼻うがい)も効果的です。やり方を間違えると、返って悪化する場合もあるので、耳鼻科を受診し、指導の下行う必要があります。